Googleのナレッジパネルとは?仕組みや表示方法・実例を紹介
- コラム
- 2023/8/17
- 2023/8/17
Googleのナレッジパネルは、検索結果を目にするたびに目立つ仕組みになっており、企業や人物・作品など、さまざまな情報が一目でわかるように表示されます。
しかし、常に正確な情報が提供されるわけではなく、修正や更新が遅れることもあるので注意が必要です。
そのため、信頼できる情報源を確認することが大切で、私たち自身が情報を提供し、情報の改善をしていくことが求められます。
この記事では、Googleのナレッジパネルの表示例や、ナレッジグラフについてや注意点などを解説していきます。
目次
Googleのナレッジパネルとは?
Googleのナレッジパネルとは、検索結果ページで情報を目立たせる仕組みです。
PCでは検索結果の右側、モバイルやタブレットでは検索結果上部に表示されます。
ナレッジパネルは、ナレッジグラフに存在する対象(人、場所、組織、物事など)を検索したときに Google に表示される情報ボックスです。あるトピックに関する概要を簡単に確認できるようにするためのものであり、ウェブ上で利用可能なコンテンツについて Google が把握している内容に基づいています。
引用:ナレッジパネルについて
Googleのナレッジパネルとは「検索結果で情報を目立たせる仕組み」
Googleのナレッジパネルとは、検索結果ページで特定のトピックに関する情報を視覚的に強調表示する仕組みで、例えば有名な人物のプロフィールや企業の基本情報などが、検索結果の上部に大きく表示されることがあります。
これにより、ユーザーは簡単に基本情報を把握することができ、知りたい情報をすぐに得ることができるというメリットがあります。
また、ナレッジパネルから情報を引き出しているGoogleのデータベースをナレッジグラフといいます。
PCとiPhone・iPadのナレッジパネルはそれぞれ異なりますが、どれも画面上部に目立つように表示されます。
ナレッジパネルと強調スニペットとの違いは?
ナレッジパネルとは、特定のトピックに関する情報を強調して表示する仕組みですが、強調スニペットは検索窓の下部に表示される文章情報です。
強調スニペットは、検索キーワードからユーザーが知りたい情報を推測して回答を提供し、その情報が掲載されているホームページの一部分が検索結果画面の上位に表示されます。
一方、ナレッジパネルは上述で解説した「ナレッジグラフ」というGoogle自体が保有している情報を基にしており、分かりやすく簡単にまとめた情報を提供しています。
またナレッジパネルに表示される情報はGoogleが独自に抽出しているのに対して、強調スニペットは検索キーワードに対する情報をホームページの一部から抜粋して表示しているという違いがあります。
そのため、ナレッジグラフはGoogleに報告しても修正してもらうことができますが、強調スニペットは運営者側で修正することができません。
ナレッジパネルのデータベース【ナレッジグラフ】の仕組み
ナレッジパネルに表示するためのデータベースであるGoogleのナレッジグラフは、膨大な情報を収集・整理し、ユーザーが迅速に求める情報にアクセスできるようにする仕組みです。
ここでは、Googleのナレッジグラフの仕組みを解説します。
Googleのナレッジグラフの情報源は?
Googleのナレッジグラフは、多くの情報源から情報を収集しています。
主な情報源には、
- Webページ
- 公式Webサイト
- オープンデータ
- Wikipedia
などがあり、これらの情報源から得られたデータがナレッジグラフの構築に活用されます。
また、Googleビジネスプロフィールとナレッジグラフは連携されており、Googleビジネスプロフィールに記載されている情報はナレッジグラフの情報源として活用されます。
Googleのナレッジグラフはどのように作成される?
Googleのナレッジグラフは、自動的に作成されるわけではありません。
情報源からデータが収集され、その後、機械学習や自然言語処理などの技術が適用され、データが分析・整理されます。
Googleのナレッジグラフは継続的に改善・更新されていて、情報の正確性や関連性の向上に努めることで、ユーザーにより良い検索体験を提供することを目指しています。
Googleのナレッジグラフによって蓄積された情報が、改めてナレッジパネルに表記されるということですね。
Googleのナレッジパネルの例
ここでは、実際にナレッジパネルの表示例を紹介します。
検索キーワードごとに表示例をいくつか挙げていきます。
Googleのナレッジパネルの例|①企業
特定の企業に関するナレッジパネルが表示されることがあります。
検索結果の上部には企業のロゴや基本情報が表示され、その下には企業の概要や沿革・主要な製品やサービス・関連するニュースなどがまとめられています。
また、企業がSNSを活用している場合にナレッジパネルに表示されることがあり、企業の雰囲気や行っている取り組みなどをより詳細に把握することができます。
Googleのナレッジパネルの例|②駅
駅のナレッジパネルでは、特定の駅の情報が表示されます。
検索結果の上部には駅の写真や所在地・営業時間・主要な路線などが示され、ナレッジパネルの部分には、周辺の観光地やレストラン・ホテルなどの関連情報が表示されることもあります。
【表示されるコンテンツ】 ・名前 ・写真 ・Wikpediaのリンク ・Googleマップの口コミ評価 ・所在地 ・電話番号 ・開業日 ・混雑する時間帯 ・口コミ ・FAQコンテンツ ・公式サイトURLなど |
さらに、駅の混雑情報や口コミなども表示されるため、ユーザーは目的地の駅周辺の情報を一覧でき、旅行計画や移動の手段をスムーズに立てることができます。
Googleのナレッジパネルの例③|作品
作品に関するナレッジパネルでは、特定の映画や書籍、音楽アルバムなどの情報が表示されます。
【映画】
【音楽アルバム】
検索結果の上部には作品のタイトル・制作者・公開年などの基本情報が表示され、その下にはあらすじやキャスト・スタッフ・関連する作品や評価などがまとめられています。
これにより、ユーザーは作品に関する詳細情報や関連情報を容易に入手できます。
Googleのナレッジパネルの例④|人物
人物のナレッジパネルでは、特定の著名人や歴史上の人物に関する情報が表示されます。
検索結果の上部には人物の写真や職業・生年月日・主な業績などが表示され、その下には経歴や功績・関連するニュースや引用などがまとめられています。
著名人が運用しているSNSなどもリンクされており、手軽にその人物に関する基本情報や詳細情報を確認できます。
Googleのナレッジパネルの例⑤|店舗
店舗のナレッジパネルでは、特定の店舗やレストラン・ホテルなどの情報が表示されます。
【表示されるコンテンツ】 ・名前 ・写真 ・Wikpediaのリンク ・Googleマップの口コミ評価 ・所在地 ・電話番号 ・開業日 ・混雑する時間帯 ・口コミ ・FAQコンテンツ ・公式サイトURL |
検索結果の上部には店舗の写真や営業時間・住所・電話番号などの基本情報が表示され、その下には口コミや評価・メニュー・予約サービスなどの関連情報がまとめられています。
また、近隣の店舗や類似の場所も表示されることがあり、ユーザーは店舗の基本情報や評判、周辺のオプションを把握し、適切な選択を行うことができます。
駅のナレッジパネルと同様に混雑状況なども把握できるのも特徴です。
Googleのナレッジパネルの表示方法
ここまで、Googleのナレッジパネルの概要や表示例を紹介しました。
実際に自分たちのビジネス情報をナレッジパネルに表示するにはどうすればいいかを解説していきます。
Googleビジネスプロフィールに登録する
Googleビジネスプロフィールとは、Googleが提供している無料で利用できるツールです。
企業や店舗の所有者は、Googleビジネスプロフィールに登録することで、企業情報を表示できたり、Google上でのビジネス情報を管理することができます。
登録時には正確かつ詳細な情報を提供し、営業時間・連絡先・サービスや商品の情報などを更新しておくことが重要です。
▷Googleビジネスプロフィールの登録はこちら構造化データを利用する
構造化データとは、HTMLの情報にわかりやすくタグ付けしたものです。
Webサイトの所有者は、構造化データをマークアップすることで、サイト内の特定のコンテンツがGoogleに認識してもらいやすくなり、自身の情報をナレッジパネルに表示することができます。
ユーザーのニーズに合った情報を発信する
ナレッジパネルに表示される情報は、ユーザーのニーズに基づいて選ばれます。
そのため、企業やウェブサイトの所有者は、ユーザーが求める情報を提供するためにコンテンツを最適化することが重要です。
具体的にはWebサイト内の情報を明確に整理し、関連するキーワードを使用して、ユーザーの検索意図に応える有益なコンテンツを作成する必要があります。
これにより、Googleはより正確な情報をナレッジパネルとして提供し、ユーザーはより素早く簡単に目的の情報を得ることができます。
Googleのナレッジパネルの注意点
これまでは、Googleのナレッジパネルのメリットについて解説してきました。
ここでは、ナレッジパネルの注意点を紹介していきます。
正確な情報が掲載されているとは限らない
Googleのナレッジグラフは、自動的に生成される情報のため、常に正確で完全な情報が掲載されているとは限りません。
また、Googleビジネスプロフィールに間違った情報を記載してしまうと、ナレッジパネルにも間違った情報が表示されてしまうため注意が必要です。
まずは情報を誤らないようにするのが大切ですが、もし誤った情報を記載してしまっても自分が管理者であれば修正することが可能なので、正確な情報に更新するようにしましょう。
なお、Googleのナレッジパネルに記載されている情報は、自分が権利者である場合には変更・修正が可能ですが、基本的にはGoogleのアルゴリズムによって自然生成されるものです。
そのため、権利者ではない第三者が内容を修正する際は修正の依頼をGoogleに行う必要があります。
修正依頼があった際に、Googleはインターネット上の情報を基に審査を行いますが、審査の結果次第では必ずしも情報が修正されるわけではないので注意しましょう。
Googleのナレッジパネルの情報を修正するには?
Googleのナレッジパネルの注意点をお伝えしました。
ここでは、実際にナレッジパネルを修正する方法を紹介していきます。
Googleに修正申請をする
情報に誤りがある場合は、Googleのナレッジパネルに表示されている情報を修正するために、Googleに修正申請をすることができます。
- Webサイト所有者のGoogleアカウントでログイン
- アクティビティ管理の「ウェブとアプリのアクティビティ」をON
- Google検索でナレッジパネルカードを表示
- ナレッジパネルカード内にある「情報の修正を提案」をクリック
- 修正したい情報を編集
- 「送信」をクリック
以上で完了です。
これで、Googleに正確な情報修正のリクエストをすることができます。
Googleにフィードバックをする
ナレッジパネルに表示されている情報の修正や更新を希望する場合は、Googleにフィードバックを送信することもできます。
Googleの検索結果ページの下部に表示される「フィードバックを送信」などのオプションを利用して、情報の正確性や適切性に関する意見や提案ができます。
ただし、フィードバックを送信しても即座に情報が修正されるわけではありません。
権利者である場合の修正方法
なお、掲載情報の権利者である場合もナレッジパネルから情報を追記することができます。
- Googleビジネスプロフィールに登録したGoogleアカウントにログイン
- 修正を行いたいナレッジパネルを検索結果に表示
- ナレッジパネル内にある「ビジネス情報を編集」をクリック
- 正しい情報を入れ込む
権利者である場合にもGoogleの審査が入りステータスが「審査待ち」になりますが、最大3日程で情報が更新されます。
Googleのナレッジパネルを上手く活用しよう|まとめ
Googleのナレッジパネルは、検索結果で情報を目立たせる仕組みで、企業や店舗の情報・人物・作品など、さまざまなカテゴリーの情報を簡潔に表示します。
Googleのナレッジパネルに表示されることで、ユーザーが自社のビジネスのことを素早く簡単に把握することができます。
ただし、注意点としては情報が正確でない場合や更新が遅れることもあるため、信頼性の高い情報源を確認することが重要です。
また、情報の修正や更新を希望する場合は、Googleに修正申請やフィードバックを送信することができます。
ナレッジパネルは検索結果の上部に表示されるため、ユーザーへの訴求力が強く、認知度を上げるのにも効果的なので積極的に取り組んでいきましょう。