ローカルSEOとMEOの違い｜対策方法・効果・種類も解説
- コラム
- 2023/8/17
- 2023/8/17
地域のビジネスを成功させるためには、ローカルSEOやMEOが欠かせません。
地域の検索ユーザーに自店舗をアピールして集客を促す効果的な手法で、ローカルパックやナレッジパネルといった方法を駆使して検索結果で上位表示を狙うことができます。
さらに、ビジネス情報の充実やウェブサイトの最適化、口コミへの返信などの対策を行うことで、地域のユーザーとのつながりを強化できます。
ローカルSEOは、ビジネスを地域で成功させるために必要になるので、信頼性の高い口コミや評判形成を通じて自店舗の魅力をアピールしましょう。
目次
ローカルSEOとは？
ローカルSEOとは、特定の地域でビジネスを展開する企業や店舗が、検索エンジンの検索結果ページで地域のユーザーにより良く見つけられるようにするための戦略です。
ローカルSEOでは、地元のユーザーが検索する際に、地域に関連したキーワードや地図情報も表示されるように最適化をすることが求められます。
通常だと地域系のキーワードを含みますが、地域系のキーワードがなくても自動的に検索エンジンが近くの目的地を表示します。
ローカルSEOとSEO・MEOとの違いって？
同じSEOのようですが、具体的にはローカルSEOとSEO・MEOとの違いとはなんなのか？
ここでは、ローカルSEOとSEO・MEOとの違いについて解説していきます。
ローカルSEOとSEOの違い
SEOとはSearch Engine Optimizationの略であり、検索エンジン最適化と呼ばれています。ローカルSEOと一般的なSEOの違いは、対象となる範囲です。
一般的なSEOは、特定の地域をターゲットにせずより広範なオンライン存在を構築することを目指します。
一方、ローカルSEOは地域のユーザーに焦点を当て、その地域での検索結果でより高い順位を獲得することを重視します。
検索エンジンの最適化という大きな目的は同じですが、ローカルSEOの方がより限定的な施策になります。
ローカルSEOとMEOの違いは？
ローカルSEOとは、Googleの検索エンジンのローカル検索結果に特定の企業情報・店舗情報が表示されるように最適化をすることです。
例えば、Googleなどの検索エンジンで「札幌 ラーメン」と調べます。
同じキーワードで検索したとしても、東京都と札幌市など検索する場所によって検索結果は異なります。
【東京都で調べた「すすきの ラーメン」】
【札幌市で調べた「すすきの ラーメン」】
地元で調べるラーメン屋さんと、旅行の為に下調べで調べるラーメン屋さんのように、ユーザーの現在いる位置によって最適化された検索結果が出てくるのがローカル検索の特徴ですが、このローカル検索の施策を考えるのもローカルSEOの1つです。
一方でMEOとは、Map Engine Optimizationの略で、マップエンジン最適化のことをいいます。
具体的にはGoogleマップの検索結果で特定の企業情報や店舗情報を上位表示させるために最適化することです。
ローカルSEOとMEOとの違いは、ほぼ同じ捉え方で問題ありません。
イメージとしては、ローカルSEOの施策の1つとして、Googleマップの最適化を行うMEOが含まれるイメージだと考えてもらうと分かりやすいです。
ローカル検索結果に表示されるように最適化するという目的が同じなので、ローカルSEOとMEOには違いがほぼないと言えます。
ローカルSEO（MEO）の種類は？
ローカルSEO（MEO）にはいくつか種類があります。
ここでは、どのようなローカルSEOがあるのか解説していきます。
ローカルSEO（MEO）の種類｜①ナレッジパネル
ナレッジパネルは、検索エンジンの検索結果ページに表示される情報パネルです。
ナレッジパネルはGoogleによって自動的に生成されるもので、ナレッジグラフと言われるGoogleのデータベースから抽出された情報を入れ込んでいるのが特徴です。
PCでは検索結果の右側、モバイルやタブレットでは検索結果上部に表示されます。
ローカルSEOでは、企業や店舗の基本情報「住所・営業時間・連絡先など」や、レビューや評価などをナレッジパネルに正確に表示させることが重要です。
ナレッジグラフの情報は必ず正しい物が表示されるとは限りませんが、Googleビジネスプロフィールに情報を入れているとナレッジパネルと連携するため、ナレッジパネルに正しい情報を入れたい場合は、ぜひGoogleビジネスプロフィールの登録をしておくことをおすすめします。
ローカルSEO（MEO）の種類｜②ローカルパック
ローカルパックは、検索エンジンの検索結果ページで特定の地域に関連したGoogleプロフィールリストが表示されるエリアです。
また、ローカルパックには2種類あります。
「ローカルABCパック」
評価が必要ないようなブランド名や商業施設（コンビニや銀行）などが表示されます。
口コミなどの表示がなく店舗名のトップに「A,B,C」とつくのが特徴で、ユーザーがすぐに目的地に行けるように、経路案内やウェブサイトへのリンクボタンが付いています。
「ローカルスナックパック」
飲食店や娯楽施設など、口コミだけに限らず写真などが載っており、お店の雰囲気や評判などが一目で分かるようになっています。
電話番号やウェブサイトに飛べるボタンはついていませんが、店舗をクリックすることでGoogleビジネスプロフィールに登録されている電話番号などが表示されます。
どのローカルパックも、地図とともに最大3つのGoogleプロフィールが表示され、ユーザーは地域に関連した店舗を比較することができ、潜在・顕在顧客に効果的なアプローチができます。
ローカルパックの上位表示を狙うことで多くの店舗集客が見込める上に取り組みが比較的簡単なため、ローカルSEOの重要な目標の1つとして挙げられます。
ローカルSEO（MEO）の効果は？メリットを解説
実際に、ローカルSEO（MEO）を取り組むことでどのような効果が得られるのか？
ここでは、ローカルSEO（MEO）で得られる効果を具体的に解説していきます。
ローカルSEO（MEO）の効果｜①集客に直結する
ローカルSEO（MEO）の効果の1つは、地域のユーザーに対して自店舗をより目立たせることで集客につなげられることが挙げられます。
検索エンジンや地図アプリを利用して、近くのビジネスを探すユーザーは年々増えており、ローカルSEOの対策によって自店舗の存在を知ってもらえる可能性が高まります。
特に、以下のビジネスを行っている方はローカルSEOでの集客が期待できます。
| 地域に密着する店舗・施設（ジム・美容院・コインランドリーなど） 飲食店（焼肉屋・居酒屋・カフェ・ラーメン店・レストランなど） 教育施設（塾・予備校・英会話・そろばん・スイミング・ダンススクールなど） 医療施設（眼科・皮膚科・歯科・整骨院など） 士業（弁護士・税理士・公認会計士・行政書士など） 緊急対応が必要なお仕事（水のトラブルや鍵の修理など） |
「地域名＋キーワード」で効率的なローカルSEOを取り入れることで、売り上げアップや認知度の拡大に繋がります。
ローカルSEO（MEO）の効果｜②シンプルな対策で集客できる
ローカルSEO（MEO）のもう1つの効果は、比較的シンプルな対策で効果的な集客ができることです。
「ビジネス情報の正確性や一貫性を保つ」
「地域に特化したキーワードを使用する」
「地域の口コミサイトやディレクトリに登録する」
などの基本的な対策を行うことで、地域のユーザーからのアクセスを増やすことができます。
ローカルSEO（MEO）の効果｜③上位表示を狙いやすい
一般的なSEOに比べてローカルSEO（MEO）では競争が比較的少ないのが特徴で、特定の地域をターゲットにするため競合他社と比べて順位を上げやすい場合があります。
地域のキーワードやローカルパックへの上位表示を狙うことで、ユーザーにより多くの店舗が見つけられるようになります。
ローカルSEO（MEO）の対策方法は？
ローカルSEO（MEO）を始めたいけど、具体的な対策方法は何があるのでしょうか？
ここでは、ローカルSEO（MEO）の対策方法を4つ紹介していきます。
ローカルSEO（MEO）の対策方法｜①ビジネス情報を充実させる
自店舗のGooglビジネスプロフィール（旧称 google マイビジネス）の情報充実化は、ローカルSEO（MEO）の基本になります。
自店舗のWebサイトやプロフィールページで、正確で詳細な情報を提供することが大切です。
例えば、
- 住所
- 電話番号
- 営業時間
- サービス内容
などの情報をわかりやすく記載し、最新の情報を常に更新しておくことが重要な施策です。
ローカルSEO（MEO）の対策方法｜②webサイトのSEO対策を行う
WebサイトのSEO対策もローカルSEO（MEO）において重要な要素の1つです。
公式サイトの各ページに地域に関連したキーワードを適切に使用したり、検索意図を考慮しながら作成しSEO対策をしていきます。
公式サイトがGoogleに評価されやすくなってWeb検索の結果で上位表示されるようになれば、ローカル検索結果の検索順位にも考慮されます。
ローカルSEO（MEO）の対策方法｜③NAP表記を統一させる
NAP（Name, Address, Phone Number）表記を統一させることも重要です。
- 店舗や事業者名（Name）
- 住所（address）
- 電話番号（Phone Number）
この3つの表記方法を一致させることで、検索エンジンが信頼性を高めて地域のユーザーに対して一貫性のある情報を提供できます。
例えば、
| 〒460-0008愛知県名古屋市中区栄1丁目7番25号 サン・ミソノビル7F 〒460-0008愛知県名古屋市中区栄1-7-25 サン・ミソノビル7階 |
上記の住所は私たちから見たら同じ住所であると判断できますが、文字の半角や全角、住所の表記方法が異なるのが分かります。
このように、住所などの表記方法を様々なオンラインプラットフォームやディレクトリにおいて一貫して一致していないとGoogleが正しい情報を認識できなくなりローカルSEOの効果が下がってしまいます。
また、電話番号のハイフンが全角か半角（「-」なのか「ー」なのか ）か、そして「1Fと1階」や「ホテルやHotel」といった表記方法も統一させないと、Googleが別物だと判断してしまう可能性があるため、ローカルSEO対策を行うにはNAP表記を統一させましょう。
ローカルSEO（MEO）の対策方法｜④口コミに返信する
口コミやレビューへの返信は、ローカルSEO（MEO）の対策において重要な要素です。
口コミは地域のユーザーにとって重要な情報源であり、他のユーザーにも影響を与える可能性があります。
口コミに対する返信はできるだけ迅速に行い、適切な対応を早めに行うことでユーザーに対して真摯な姿勢を示すことができます。
ポジティブな口コミには感謝するような内容の返信をして、喜びや満足感を表現して感謝や共感をすることが重要です。
また、その口コミを積極的に共有して他のユーザーにも見てもらえるようにしましょう。
一方でネガティブな口コミに対しては、ユーザーの不満を解消するような返信を意識すると効果的です。
口コミへの適切な返信は、店舗の信頼性や評判形成に大きく寄与します。
ユーザーとのコミュニケーションを大切にし、積極的に口コミに対応することで、地域のユーザーに対して良好な印象を与え、さらなる集客効果を生み出すことができる施策です。
ローカルSEOとSEO・MEOの違いを知っておこう｜まとめ
ローカルSEO（MEO）は地域に特化した検索エンジン最適化のことで、地域のユーザーに店舗を知ってもらい、集客を促す効果的な手法です。
ローカルパックやナレッジパネルなどの種類があり、ローカルSEO（MEO）の効果は「直接的な集客やシンプルな対策による効果」「上位表示を狙いやすい」という点にあります。
具体的な対策方法として、
- Googleプロフィール情報の充実化
- ウェブサイトのSEO対策
- NAP表記の統一
- 口コミへの返信
があります。
口コミへの適切な返信は信頼性や評判形成に重要で、継続的な取り組みを通じて地域のユーザーとのつながりを強化しましょう。
ローカルSEO（MEO）は、地域のユーザーに自店舗のことを知ってもらうために、効果的な集客手法として注目されているので積極的に活用していきましょう。